導入事例
オープンキャンパスの新しい体験価値~静岡理工科大学でのメタバースキャンパスツアー~
オープンキャンパスは、大学の雰囲気や教育環境を直接体感できる貴重な機会ですが、地理的な距離や時間の都合により、全ての学生が参加できるわけではありません。このような参加のハードルを解消し、より多くの学生に大学の魅力を伝えるため、静岡理工科大学様はアルファコードと協力し、XR技術を活用した「メタバースキャンパスツアー」を開発しました。
サマリー
・「メタバースキャンパスツアー」で地理的制約を超えたリアルなキャンパス体験を提供。
・高精細3Dと360度実写映像で没入感を高め、複数参加者が同時に探索・交流可能。
・バーチャル体験を通じ、大学の魅力を効果的に伝達し、入学検討をサポート。
概要と効果
- 概要:静岡理工科大学のキャンパスを、メタバース空間で体験できるバーチャルツアー。
- 導入前の課題: 地理的制約のため、オープンキャンパスに物理的に参加できない学生に、大学の魅力をどのように伝えるかが課題だった。
-
導入後の効果: バーチャル体験によって、遠方の学生もリアルなキャンパスの雰囲気を体感でき、入学検討の判断材料として効果的なツールとなった。
静岡理工科大学の課題とメタバース導入の背景
従来、オープンキャンパスは学校の雰囲気や教育環境を直接体感できる貴重な機会ですが、地理的な制約や時間的な制限により、多くの学生が参加を断念していました。この課題を解決するため、静岡理工科大学はアルファコードと協力し、当社のソリューションの一つである「VRider COMMS(ブイライダーコムズ)」を活用した「メタバースキャンパスツアー」を開発しました。
XR技術で実現する新しい学びの形
「メタバースキャンパスツアー」では、仮想空間内でリアルなキャンパスを探索できる体験を提供します。主な特徴は以下の通りです。
- 高精細な3Dモデリング: 現実のキャンパスを忠実に再現し、詳細まで確認可能。
- 360度実写映像を活用: 実際の風景と仮想空間を融合し、臨場感あふれる視点を提供。
- 未来の授業やサークル活動、研究施設の体験: 授業風景や研究施設、サークル活動をバーチャルでリアルに再現。
- コミュニケーション機能: 複数の参加者が同時に仮想空間を探索し、交流を深めながらツアーを進行。
これにより、参加者は場所や時間の制約を超え、静岡理工科大学の魅力をリアルに体感できる環境が実現しました。
出典:静岡理工大学ホームページ「メタバースでキャンパス探訪(VR体験)」
「VRider COMMS」について見る→インターネット不要のメタバース「VRider COMMS」
▲複数の参加者が同時に仮想空間を探索する様子(写真は昨年度ものです)
▲メタバース空間内でのキャンパスツアーイメージ
この取り組みにより、物理的な制約を超えて、遠方の学生も静岡理工科大学の魅力をリアルに体感できるようになりました。具体的には、以下のような効果が得られています。
メタバースが生む「経験」の価値
「メタバースキャンパスツアー」の最大の強みは、参加者にリアルに近い「経験」を提供できる点です。XR技術を用いて作られた仮想空間は、従来の映像やパンフレットとは一線を画し、まるでその場にいるかのような没入感を与えます。このプログラムでは、複数の参加者が同時に仮想空間を探索でき、参加者同士のコミュニケーションを通じて学びの意義を共有することが可能です。
特に、複数の参加者が同時に参加できることで、リアルなオープンキャンパスと同様に、仲間とのコミュニケーションを取りながらツアーを進めることができ、単なる情報提供の場にとどまらず、未来の学びを予感させるワクワク感が生まれます。このようなバーチャル体験は、学生の選択肢を広げ、教育機関にとっても優れたマーケティング手段となるでしょう。
これからの教育におけるXR技術の可能性
XR技術を活用したバーチャル体験は、教育現場での活用がますます広がることが期待されています。今後は、AIやデータ解析との連携により、学生一人ひとりに最適化された個別化された学習体験の提供も可能になるでしょう。
「メタバースキャンパスツアー」のような取り組みは、教育現場のDXを加速させ、物理的制約を超えた新しい学びの形を提示しています。アルファコードのXRソリューションは、その未来を支える重要な役割を果たすパートナーとなるでしょう。