導入事例

バーチャル工場見学で高い顧客体験~旭酒造「獺祭」でのXR活用~

獺祭酒造見学VRメイン画像

工場見学は、企業のこだわりや製造プロセスを顧客に伝える重要な機会ですが、地理的制約やスケジュールの問題が課題となる場合があります。旭酒造株式会社様は、これらの課題に対応するため、日本酒「獺祭」の酒蔵をバーチャルで体験できる「酒蔵VR見学」を導入しました。本事例を通じ、その効果と取り組みをご紹介します。

サマリー

・工場見学の課題である地理的制約やスケジュール問題を解決するため、「獺祭酒蔵見学VR」を導入。
・8K高画質映像や多言語対応により、顧客体験の質を向上させ、国内外でブランド認知度を強化。
・展示会や店舗でも活用され、物理的な距離を超えたマーケット開拓を実現。


事例概要: 獺祭酒蔵見学VR

  • 内容: 酒蔵見学をVR化し、8K高画質映像で製造工程をリアルに再現
  • 導入前の課題: 地理的制約やスケジュールの問題で海外顧客へのアプローチが難しかった
  • 導入後の効果: ブランド認知度の向上、販路拡大、顧客体験の質向上

工場見学がもたらす企業価値とは?

工場見学は、製品の品質や製造プロセスを顧客に伝える貴重な機会です。しかし、地理的制約やスケジュールの問題から、参加できる顧客は限られます。こうした課題に対応するため、旭酒造株式会社は「獺祭酒蔵見学VR」を導入し、顧客にリアルな酒造体験を提供しています。このVRコンテンツでは、実際の社員が登場し、工程の説明を行うことで、内容に説得力を持たせています。

XRが実現する新しい顧客体験

獺祭酒蔵見学VR1
獺祭酒蔵見学VR2

▲工場の中に立ち入ったかのようなリアリティで製造工程を経験

旭酒造株式会社の「獺祭酒蔵見学VR」では、8K解像度の高画質映像やドローン撮影による空撮映像を活用し、製造工程や施設全体のスケール感をリアルに再現しています。

開発のきっかけは直営店をフランスにオープンした際、地元フランスの方に「獺祭をどういう風に作っているのか、日本酒をどういう風に作っているのか、ワインとはどう違うのかを伝えたい」というニーズがあったことです。獺祭造りへの想いをきちんとお客様に届けるべく、単に映像を流すだけのVRではなく、没入感のある酒蔵見学ができるようなコンテンツを意識して開発しました。

ハイエンドな編集環境、自社開発の8KVR再生システム『VRider』を組み合わせることにより、細部まで鮮やかな色彩や奥行きを表現しています。さらに、発酵室や分析室など、普段見ることができない酒造の細部までを丁寧に紹介。これにより、現地訪問と同等の臨場感を得られるだけでなく、より深くブランドに共感できる体験を提供します。

「獺祭を支える山田錦の1年体験VR」では、酒米「山田錦」の栽培から収穫までの1年間のプロセスを8K映像で再現し、米づくりの重要性を伝えています。また、四季醸造を可能にするための最新設備や技術への取り組みも、VRを通じて体験可能です。

多言語対応でグローバル展開を推進
このコンテンツは日本語、英語、フランス語、中国語に対応し、海外顧客への訴求力を大幅に向上。異文化圏の顧客にも獺祭の酒造りのこだわりを届けることが可能となり、ブランド認知度や販路拡大に大きく寄与しました。

展示会やストアでの体験提供
「獺祭酒蔵見学VR」と「獺祭を支える山田錦の1年体験VR」は、展示会や獺祭ストアでの体験提供にも活用されています。これにより、直接訪問が難しい顧客にも、高品質な体験を同じクオリティで提供することが可能です。 この事例は、VR技術を活用したバーチャル工場見学が、顧客体験を飛躍的に向上させ、物理的な距離を超えたマーケット開拓を実現した成功例です。

海外売上が増加

XRによるこれからの工場見学の可能性

XR技術の進化により、今後はさらに没入感の高い体験が可能になるでしょう。「獺祭酒蔵見学VR」と「獺祭を支える山田錦の1年体験VR」のように、VRを活用した取り組みは、製造プロセスを伝えるだけでなく、顧客との関係を深める新たな方法として注目されています。

特に、アルファコードが提供する8K対応のVR配信プラットフォーム「Blinky」は、スマートフォンやPC、VRゴーグルなどの多様なデバイスに対応しており、手軽に高品質なコンテンツを配信できます。物理的な距離を超えた顧客接点を構築したい企業には、ぜひアルファコードのXRソリューションをご検討ください。

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