導入事例
建設現場の仮想体験で企業への好意を深める~清水建設のインターンシップVR~
建設業界でも採用活動のデジタル化が進む中、清水建設様がVR技術を活用した新しい形のインターンシップを実現しました。場所を選ばず安全に、建設現場をリアルに体験できるこの取り組みは、学生に高い評価を受けています。採用活動の新たな可能性をご紹介します。
サマリー
・VR技術で仮想現場見学を導入し、インターンシップの課題を解決。
・参加者の91.5%が満足と回答、建設業界への理解促進に成功。
・安全で効率的な採用活動を実現し、人材育成の未来を示唆。
仮想見学プログラムの概要
- 概要:建設会社のインターンシップをVRで実現し、コロナ禍でも効果的な採用活動を支援
- 導入前課題:コロナ禍もあり、現場も遠方&危険なため インターン生による現場見学が困難。
- 導入後効果:インターン生に現場を見学してもらうことができた。参加したインターンの9割以上が「好評」と回答。
建設業界特有の課題
建設業界では、現場主義が重要視される一方で、以下のような課題が指摘されています。
- 地方の建設現場への訪問に時間とコストがかかる
- 現場見学時の安全確保に細心の注意が必要
- 現場の状況を正確に伝えることが難しい
これまで、多くの建設会社では、学生を工事現場などに集合させ、実際の職場でインターンシップを実施しておりましたが、新型コロナ禍では感染拡大防止の観点から現地での実施が困難な状況になっていました。
XRが生む新たな”経験”
清水建設はこれらの課題に対し、配信プラットフォーム『Blinky Live(ブリンキーライブ)』を活用し、効果的・効率的なオンラインセミナー・インターンシップを実現しました。リアルタイム双方向コミュニケーション機能を活用することで、実際の現場見学に近い体験を自宅から参加する学生に提供できるようになりました。その効果は次のような点で実感されています。
- 自宅や学校から、場所を選ばずに建設現場を体験可能
- 危険な作業も安全な環境で間近に観察できる
- 実際には見られない視点から現場を多角的に理解可能
これにより、従来の現場見学では提供が難しかったリアルな”経験”を仮想空間で再現することが可能となりました。
▲普段であれば見ることのできない建設現場の様子を覗き見ることができる。
約500名の学生が参加し、アンケートに回答頂いた学生の91.5%が良い・非常に良い評価となりました。
「『初めての事だったのですが、とても分かりやすい説明によって、とてもスムーズに実際にいるかのような体験をすることができました』、『実際に現場見学をしていたら見られないような会議のシーンや、クレーンの解体作業など、仕事をしているシーンが見られたのが良かったです』などの声が寄せられました。
この取り組みによって、清水建設は安全性と効率性を両立した新しいインターンシップを実現。採用活動の質を向上させる成果を上げました。
XR技術が描く人材育成の未来
XR技術の活用はインターンシップだけにとどまりません。新入社員研修、技術継承、さらには企業理念の浸透といった幅広い人材育成の場面で、その可能性が期待されています。
XR技術の導入をご検討中の方は、ぜひアルファコードにご相談ください。貴社のニーズに最適なXRソリューションをご提案いたします。
参考記事:「株式会社アルファコードの最先端VR技術が 清水建設株式会社の実施する建築・土木部門の オンラインセミナー・インターンシップに導入されました」