導入事例
新しい学び体験「ハイリコム学習」~ベネッセ進研ゼミ中学講座でのVR活用~
従来の学習手法に加え、体験的で没入感のある学びを求める声が高まっています。ベネッセコーポレーション様では、進研ゼミ中学講座においてVR技術を活用した新しい学習体験を提供する「ハイリコム学習」を導入しました。このVR教材は、受講生たちに冒険のような学びの世界を提供し、これまでの学習体験をさらに進化させています。
サマリー
・受講生の学習意欲が向上し、教材継続率の改善につながった。
・英語や地理の内容をリアルに体感し、記憶定着率が向上した。
・自宅で簡単にVR学習が楽しめるシステムを実現した。
事例概要:進研ゼミ中学講座「ハイリコム学習」のVR活用
- 内容: VR技術を活用し、英語や社会科目を体験型で学べる中学1年生向け教材。例えば、英単語の語順をゲーム形式で学び、地理の緯線・経線を360°の視点で理解するなど、学びを「冒険」のように楽しい体験に変換。
- 導入前の課題: 新規入会率や継続率を向上させるため、テキストや動画を超える魅力的な学習体験が求められていた。
- 導入後の効果: 受講生や保護者から「楽しい」「自分が学びの中にいるような感覚になった」などのポジティブな声が寄せられ、学習意欲の向上や記憶定着につながる効果が報告されている。
従来の学びの限界と課題
進研ゼミ中学講座では、従来のテキスト学習やビデオ教材が主流でしたが、特に新入生の興味を持続的に引きつけるための工夫が求められていました。また、入会率や継続率をさらに向上させるためには、受講生が積極的に学びに取り組めるような、より魅力的で新しい学習体験を提供する必要がありました。従来の教材では、受講生が主体的に学ぶきっかけを十分に生み出せない場合があったため、さらなる進化が期待されていました。
VRが学びに与える変革
「ハイリコム学習」は、VR技術を駆使して学習を「体験」に変える革新的な教材です。アルファコードがアプリ開発からVRコンテンツの企画制作までを担当し、質の高い学習体験を提供しました。このVR教材は、スマートフォン向けアプリと専用ゴーグルを活用して、英語や社会などの科目を体験的に学ぶことができます。ネットワークゲーム開発技術を応用し、子どもたちが安心して利用できる仕組みを構築しました。
- 英語編: 受講生が英単語の一部となり、文法や語順を体験型で学ぶゲーム形式の教材。視覚と動きを使って記憶定着を図る。
- 社会編: 地球儀の中に入ったような360°視点で緯線・経線の仕組みを直感的に学び、空間認識を活用して地理の基礎を深く理解する。
また、特筆すべきは、VR酔いを抑えるための設計と、スマートフォンを利用した家庭での学習が可能なゴーグルの開発です。これにより、受講生や保護者は自宅で気軽にVR学習を楽しむことができ、これまでにない新しい学習の形が実現しました。
実際の導入事例とその成果
進研ゼミ中学講座で提供された「ハイリコム学習」は、受講生や保護者から非常に高い評価を受けています。アンケートやフィードバックでは、「楽しい」「自分が学びの中にいるような感覚になった」といった声が多く寄せられ、特に学習意欲を引き出す点で成功を収めています。
- 学びの質と楽しさ: 視覚的・感覚的な体験を通じ、記憶に残りやすい学習を提供
- 学習意欲の向上: 受講生が主体的に学びに取り組むきっかけを創出
この事例は、VR技術が従来の学習に「体験」という新しい価値を付加し、学習効果を高める成功例といえるでしょう。
これからの教育におけるXRの役割
今後、XR(Extended Reality:VR、AR、MRなど)技術を活用した教育は、さらに個別化され、受講生一人ひとりに合わせた学習体験が可能になると期待されています。AIとの連携により、学習進捗や理解度に基づいたパーソナライズされた教育が提供され、受講生の学習意欲をさらに引き出すことができるでしょう。
進研ゼミ中学講座の「ハイリコム学習」は、こうした未来の学びを先取りした事例の一つです。教育分野での変革を実現するために、ぜひアルファコードのソリューションをご検討ください。
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参考記事:「アルファコード、ベネッセ進研ゼミ初の中学生向けVR教材「ハイリコム学習」をコンテンツ企画・開発」